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令和3年 夏詣・富士山須走口開山祭の御報告

去る6月30日から7月10日までの間、当社では今回初めて夏詣なる事業を企画致しました。
以前よりも検討しており、今回は2年ぶりの富士山開山にもなることから、当社だけでなく一層の開山機運醸成と須走口の周知活動を趣旨とした期間事業として設定致しました。

開催にあたっては、従来からあった諸事業も組み入れる形でありましたので、神社主催・夏越大祓、七夕祭(今回初)に合わせて、小山町観光協会主催・開山式(開山奉告祭)と須走口開通式(今回初)、須走まちづくり推進協議会主催・小富士御来光ウォーク(御来光祈願)を一括りにすべく、関係各位に御相談をさせて頂き、格別なる御理解と御高配を賜り、今回実現となりました。
詳細は以下の通りです。

○6月30日:夏越大祓(神社主催)
毎年神社で行っている、半年間の罪穢れを祓い清めて、清々しく次の半年を迎える神事です。
夏越大祓では、当社では祭典後に茅の輪潜り・人形神事を行っております。
尚、今回には冒頭の祭典を茅の輪前に祭壇を設けて執り行いました。
これは、神社関係者だけでなく、神事に来られた皆様にも御参列頂けるようにと思い、このような形となりました。

○7月1日:開山式(開山奉告祭)(観光協会主催)
平成26年以降、須走口の開山式は、五合目から頂上が開通する7月10日に設定されておりました。
そのときより、神社では伝統を重んじる立場としまして、従来の7月1日に開山奉告祭を行っておりました。
今回はこれが再び一つになって、1日斎行となりました。
残念ながらコロナ禍の関係で来賓は限定して中での祭典でありましたが、2年ぶりとなる開山に際し、登山者と山小屋関係者の安全を祈念致しました。

○7月4日:小富士御来光ウォーク(小富士御来光祈願)(須走まちづくり協議会主催)
富士山須走口五合目・小富士にて御来光を拝しながら、心願成就を祈念する取り組みです。
従来は1日に行っておりましたが、開山式が1日に行われること、また実験的に土日も行うといった観点から、4日となりました。
尚、予定では3日に当地に入られた後、夏越大祓を行う予定でもありましたが、残念ながら荒天に見舞われたため、本企画は止む無く中止となりました。

○7月3・4・7日:七夕祭合同祭(神社主催)
七夕祭としては当社としては初めての試みでありましたが、開山式が10日になった以降は7月1日の開山奉告祭に合わせて、開山によって益々神威あらたかな神様に対し、開山期間2月にわたり不二短冊なるものを掲げて、不二(=唯一無二)の願い事の成就を祈念するという、心願成就祭を行っておりました。
基本は変わりませんが、加えて七夕の故事に肖り、一層に心願成就を期するものとして、七夕祭として執り行いました。
尚、短冊はこれまで同様に不二短冊として備え、現在も境内竹鉢にて供えております。
又、不二短冊は御参拝の方々から奉納頂くだけでなく、毎年、須走こども園・小学校・中学校の園児・児童・生徒の皆様にも御協力・御奉納を頂いております。

合同祭に際しては、夜間ライトアップも行いました。神社既存の照明器具はそこそこに、職員手製の灯籠を用いて、天の川の見立てた飾り立てを企画しました。
残念ながら3・4日は悪天候のために規模縮小でありましたが、7日には多くの方に足をお運び頂きました。
又、手製灯籠だけでなく、夏詣提灯も準備させて頂き、希望者に授与致しました。
合わせて、七夕の風物詩ともいえる素麺を、合同祭の撤饌として準備させて頂き、合同祭に参列された方・限定朱印でセットをお求めになられた方などにお召し上がり頂きました。

7月10日:須走口開通式(小山町観光協会主催)
神社提案による企画であり、今回初の試みでありました。
内容としまして、富士山須走口の五合目から頂上が開通する10日に、五合目現地で安全祈願を行った後、五合目の御殿場警察署・臨時派出所の開所式を行い、そののちテープカットを以て古御嶽神社まで歩いて参拝するというものであります。
神社としては、冒頭の安全祈願の奉仕またテープカットから古御嶽神社まで進んでいく中で、先頭にて道をお祓いして参りました。
初の試みに賛否の声を不安に思っておりましたが、概ね好評の声を頂きましたことに安堵した次第です。

初となる今回を土台に、来年はより充実した内容に整えることが出来ればと、観光協会様のお話させて頂いております。

○ほか
上記の事業以外には、期間限定の授与としまして、
①限定朱印、②人形(大祓用)、③夏詣提灯、④茅の輪守、⑤五合目越冬神酒、⑥不二短冊 を準備致しました。
このうち、茅の輪守(在庫限り)・不二短冊・五合目越冬神酒は、8月末まで授与しております。
御用命の際には社務所までお尋ね下さいませ。

今回初の企画でありましたが、コロナ禍による状況に加え、社報にチラシ記事を載せて配布する予定が、印刷の関係で時期がずれこんでしまい、夏詣後のお届けとなってしまいました。
結果、周知が不十分となってしまったこと、深く反省をしております。

夏詣・富士山須走口開山祭は、来年以降の斎行・開催して参りますので、その折には是非お参り頂ければ幸いでございます。

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富士スピードウェイ 24時間耐久レース連動企画の御報告

去る5月20日から24日にかけて、当社では第4回目となる24時間耐久レース連動企画として、限定朱印を授与致しました。
これは、平成30年に復活した、富士スピードウェイ様での24時間レースに際し、地域挙げて盛り上げるとともに、24時間という時間を活かして地域にも周遊して頂くという行政(小山町)の目的もあり、神社として協力をさせて頂いた次第です。

昨年はコロナ禍の理由により、レースは開催されたものの、通例とは異なる仕様での授与であり、2年ぶりに本来の形での限定朱印を授与致しました。

レースは予選が21日、決勝が22・23日でありますが、スタッフ関係者等でもお求めになられる方が多い関係で、予選前日・決勝
翌日を含めた5日間を期間として設定させて頂きました。

本年はこれまでに授与していた限定朱印+限定ステッカー守に加え、サーキットをあしらった新たな交通安全守を先行授与として御準備させて頂きました。
限定朱印と合わせ、観戦に来場された方だけでなく、参加された選手・チームスタッフなどの方々もお見えになられました。
少しでも地域にレースに、また御関係の皆様の御力になれていれば幸いでありますとともに、当社の神徳発揚・教化活動(広報)の甲斐もあったのかなと、御縁を戴きましたことに感謝をしております。

又、今回は新たに、会場である富士スピードウェイのイベント会場にて、小山町モータースポーツ協力会の関係として神社ブースを設営させて頂きました。御理解と御協力を頂きました、小山町役場・富士スピードウェイの御担当者様には改めて、厚く御礼申し上げます。
こちらのブースでは、単純に神社の広報というだけでなく、須走地区が行っている諸活動の周知の場として設営し、各種パンフレットの配布や、製作された映像資料を上映しておりました。
今回は初めてということもあり、準備不足や内容に充実さが欠けるところもありましたが、一方で多くの方より歓迎のお声も頂きました。
当社の教化活動の契機、24時間レースに限らず、機会があれば小山・御殿場の諸行事にも出店出来ればいいなとも考えております。内容等は未定でありますが、前向きに検討して参ります。

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令和3年5月の祭典報告(藤原光親卿慰霊祭)

去る5月27日、須走地区区長会主催による郷土所縁の偉人・藤原光親卿慰霊祭が斎行され、当社神職が御奉仕させて頂きました。
本来であれば、静岡・山梨の静岡側県境・篭坂峠の矢筈山、慰霊碑近くにて斎場を補設して執り行っておりましたが、当日は生憎の天候により、当社社務所講堂より遥拝での斎行となりました。
昨今のコロナ禍により、区長のみの参列でありましたが、厳粛裡のうちに執り修めることが出来ました。

尚、本年は卿の没後800年にあたる年であり、須走地区のみならず慰霊が行われている各所では記念事業等が行われ、卿の御遺徳を改めて顕彰されております。
又、当地でも現在同様に事業を準備中であります。改めて計画等がまとまり次第、発表をさせて頂きます。

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令和3年 例大祭斎行(冨士浅間神社)

去る5月5日には、1年に1度の当社例大祭を斎行し、前日4日には前夜祭を、翌日6日には後日祭を合わせて斎行致しました。

コロナ禍による2年ぶりの例大祭、今回は通常とは異なる運営での斎行・開催でありました。

当社では氏子会という組織の輪番制で、毎年祭典委員(当番)を招集し、祭典委員会という組織を年明けに発足し、準備を進めて参ります。
しかしながら、昨年はこの形で準備をしていたものの、感染拡大や緊急事態宣言等の事由により、止む無く最低限規模すなわち社殿での神事のみを執り行い、また来賓も招かない状況でありました。
この折の祭典委員会の皆様には、予測不可能な事態の中でも最後まで御尽力頂きましたことに、改めて御礼申し上げます。

本年は、このことを顧みるとともに、渡御・神幸祭を斎行するためにはどうしたらいいか?という点に主眼を置き、氏子青年会OB会である神桜会提案による、特別措置的な臨時編成での祭典委員会を発足しました。
これは、総代会・氏子青年会・神桜会で編成し、突発的事態や最終的な対応を迅速に行うことを目的としたものであります。
昨年のように準備を進めていても、いざ間際になって止む無く中止になることも想定しておりました。

内容としましては最終的に4月末頃に決定。
通例よりも来賓を限定してお招きした中での本殿祭(神事)、本神輿とその周囲だけを出御される渡御・神幸祭、演芸や出店などは無くし、夜の打ち上げ花火という3点を中心に計画がなされました。

本殿祭は、参列者が少ない中ではありましたが、地域関係団体の方々を中心に御昇殿頂き、祭典は諸事恙無く執り修め致しました。

神幸祭は、本神輿1基で須走本通りを下がり、御旅所(休憩所)を経て、須走本通りを上がってくる通例の順路でありました。
神輿には総代会・氏子青年会・神桜会のほか、有志を氏子会員から募り、その方々にも神輿や周囲のもの(威儀物など)を奉持頂きました。
残念ながら出発直前から雨となり、神輿に雨避け対策は施しましたが、一部祭典を省略・予定よりも時間を繰り上げての渡御となりました。
尚、渡御参加者はコロナ対策の観点から例年とは違って平服で参加頂きましたが、疫病退散を祈念して職員が奉製した紙マスクを装着して御奉仕頂きました。

夜の打ち上げ花火は、通例の夜の部=演芸等に替わるものであり、自宅から楽しんで頂くことを主旨としました。
30分に及ぶ壮大な花火は疫病退散を祈願したものであり、少しでも地域の方々の癒し・憩の時間となっていれば幸いでございます。

今回は例外的な対応となりましたが、御協力頂きました皆様の御理解と御協力を頂きまして、当社例大祭のいつものの形で祭典を終えることが出来ました。
改めて、心より深く御礼申し上げます。
まだまだ先の見通すことの出来ないコロナ禍ではありますが、来年には本来の形に戻り、地域の皆様・氏子会が挙って御奉仕・お祝い出来る例大祭になればと、祈るばかりであります。
この度は誠にありがとうございました。

*画像は調整不足のため、サムネイルが小さいですが、クリックして頂ければ大きくなります

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令和3年4月斎行祭典(兼務社/伊奈神社春季例大祭)

【須走・伊奈神社春季例大祭】
当社・冨士浅間神社より徒歩15分程度の場所に鎮座します、伊奈神社の春季例大祭が去る4月29日に斎行されました。
同社は当社宮司職が兼務宮司を仰せつかり、祭典を御奉仕させて頂いております。
鎮座地は須走でありますが、その歴史から御殿場市・高根支所が主体的に管理・運営をなされており、小山町・御殿場市のかかる、いわゆる高根地区に多くの氏子崇敬者様がいらっしゃる神社であります。
当日は各地域の御代表に御参列を賜りました。

当日は生憎の雨模様でありましたが、役員様の御理解と御協力の下、限定的ではありますが2年ぶりに御来賓参列を賜り、粛々と執り行われました。

御祭神・伊奈半左衛門忠順公の御遺徳を顕彰し、御人徳・御事績を敬い尊びまして、地域の諸産業振興・発展を改めて御祈念申し上げます。

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プロフィール

富士山東口本宮 冨士浅間神社

Author:富士山東口本宮 冨士浅間神社
桓武天皇の時代・延暦21(802)年、富士山東脚が噴火し、雷鳴・地震が終日止まず人々恐れおののいて仕事も手につかない日々が続いた。

依って国司郡司が人々の憂いを憐れみ、鎮火の祈願を行うために富士山東面・須走の地(現在の社地)に斎場を設け、祭事を行った。

すると、翌年4月初申の日に噴火がおさまった。そして、平城天皇の時代・大同2(807)年、その鎮火祭の跡地(現在の社地)に鎮火の御礼のため神を祀ったと伝える。

当社は、富士山須走口登山道の起点となる「富士山東口(=須走口)本宮 冨士浅間神社」である。
氏子を始め富士山を信仰する人達、富士山を登拝する人々の深い崇敬を集めている。

御祭神は、鎮火・子授・安産・子育の女神・木花咲耶姫命。
合わせて、大己貴命・彦火火出見命の2柱を祀る。

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