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不二山開山奉告祭 並びに 不二山心願成就祭

去る7月1日、当社では富士山の世界文化遺産登録1周年を記念するとともに、本来の富士山開山日である1日の伝統を守る立場として、不二山開山奉告祭、そして不二山心願成就祭を午前11時から、神社役員、地元小学校・中学校の御代表、参列を希望された一般の方の御参列の下、厳かに斎行された。

先ず、不二山というのは富士山の当て字の一つであって、当社では表鳥居に掲げられており、当社の象徴の1つである。
鳥居に使われている文字は、江戸期に富士講の先達が当社に寄贈された書面・文字を復元して使われているものであり、同様の筆跡のものである。
文字の意味するところは、二つと不い(無い)山=それほどまでに美しく素晴らしい山が富士山であることを指している。
ほかにも活火山を意味して煙が尽きないことを指す「不尽山」、死なない山・永久の山・不変を指す「不死山」などの当て字が多く存在する。
須走口の起点となる当社の象徴の1つとしてこの文字が使われていることが理由の1つとして、須走口登山道に存在する山小屋の一部では、富士山ではなく不二山として焼印を押されるところもある。

次に、開山奉告祭というのは、行政による開山を控え、神様に開山・登山道を開くことを奉告し、開山期間の登山者の登山成就と安全無事、山小屋など富士山で生活を営む方々の安全・発展を祈念する、神社において斎行する祭典である。
従来の開山式では、夏越大祓に使用した茅の輪をもう一度使い、身を浄めて参道を進むべく茅の輪潜りが行われてた。10日の開山式では茅の輪が枯れてしまって使用出来ないことからその神事は行わないとされていたため、開山奉告祭では祭典前の修祓を茅の輪の前で行い、その後社殿に移動して祭典を斎行した。
例年行われている開山式も趣旨は同様のものであるが、そちらは小山町観光協会主催かつ行政の意向を受けて斎行される祭典である。
本年は、静岡県の意向により従来・本来の富士山開山の日である7月1日から、7月10日へと繰り下がることとなった。
理由としては、「開山式をしても残雪が多く、頂上まで登れないことがあるので、それを見越して繰り下げる」とのことであった。当初は静岡山梨両県・全登山道が統一して10日にするとしていたが、蓋を開けてみれば山梨は1日、静岡でも御殿場・須山では1日に開山式が行われた。
さらに、10日を迎えても本年の2月の大雪影響などから頂上付近は残雪が多く、10日段階では御殿場口・富士宮口では頂上まで開通していないという事態も発生した。
これでは結局、従来通りに1日開山式のときと変わらない状況で、何のために移動したのか分からない結果となった。
そればかりか、全登山道が統一されなかったことから、トイレの問題などを中心に報道でもあれこれ言われる始末である。
今後の行政の対応を待つばかりであるが、改めて原点に立ち返っての対応をお願いしたいところである。

次に、心願成就祭である。これは、不二山という「2つとない」「唯一無二」「(日本で)1番」というところに着目し、「いま自分が1番頑張りたいこと」「1番叶えたいこと」など、1番に関わる願い事(心願)を書いた「不二短冊」を神様に奉納し、叶えて頂く(成就)ようお願いをする祭典である。
こちらは本当に初の試みとなる祭典であり、時間等の準備不足から多くの懸念があったものの、地元・須走小学校の児童や須走中学校の生徒の御協力を頂き、さらには参拝者の御奉納を多数頂くことで、多くの短冊が集められた。
不二短冊はその後御神前に供えられ、7月7日・七夕に合わせて社殿に竹笹に括られて飾られた。
7月14日現在は、先日の台風のために濡れてしまったので乾かしているが、その後社殿周囲に再度飾りつける。

不二山開山奉告祭と不二山心願成就祭は、8月31日という本来の富士山閉山の日にそれぞれに対となる祭典・不二山閉山奉告祭と不二山報恩感謝祭を斎行する。
神社公式ホームページやfacebook等で案内していくので、ぜひ御予定がつくようであれば足をお運び頂きたい。
尚、不二短冊は開山期間中は募集しているので、御用命の方は社務所までお尋ね頂きたい。

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富士山東口本宮 冨士浅間神社

Author:富士山東口本宮 冨士浅間神社
桓武天皇の時代・延暦21(802)年、富士山東脚が噴火し、雷鳴・地震が終日止まず人々恐れおののいて仕事も手につかない日々が続いた。

依って国司郡司が人々の憂いを憐れみ、鎮火の祈願を行うために富士山東面・須走の地(現在の社地)に斎場を設け、祭事を行った。

すると、翌年4月初申の日に噴火がおさまった。そして、平城天皇の時代・大同2(807)年、その鎮火祭の跡地(現在の社地)に鎮火の御礼のため神を祀ったと伝える。

当社は、富士山須走口登山道の起点となる「富士山東口(=須走口)本宮 冨士浅間神社」である。
氏子を始め富士山を信仰する人達、富士山を登拝する人々の深い崇敬を集めている。

御祭神は、鎮火・子授・安産・子育の女神・木花咲耶姫命。
合わせて、大己貴命・彦火火出見命の2柱を祀る。

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